世界のチェアスキー

世界的な呼称は≪Sit Ski≫であり【Chair Ski】は日本独自の造語であるが、国内ではチェアスキーが一般的に知られているため、ここではチェアスキーと表現を統一した。

各国のチェアスキーを紹介するには、国際大会での使用例が適当である。
ここに紹介するのは、1998年長野パラリンピックで各国選手が実際に使っていた状態の写真だ。
 
様々なチェアスキーを構造別に紹介します
ここの区分名称は、管理人が構造別に勝手に付けました
チェアスキーワールド@ 台形リンク式チェアスキー
チェアスキーワールドA ピボット式チェアスキー
チェアスキーワールドB 平行リンク式チェアスキー
チェアスキーワールドC 切断者用チェアスキー
 

 
チェアスキーワールド @

台形リンク式チェアスキー
日本のチェアスキーの最大のライバルでこれが世界一速かったらしい。
リンクの形状が台形で前方が短く後方が長いので、構造上ギャップの通過後の挙動変化が少ない。(ドイツ製)
現モデルの一つ前のタイプであろうか?

やたらメカニカルな感じであるが、この時点で現モデルのリンクの動きと何ら変わらない構造になっているようだ

ショックアブソーバーはリザーブタンクがホワイトパワー製に似ているが、黄色いスプリングはたぶん使わないのでメーカーは不明だ
現行モデルであるが、管理人の知りうる限り96年以前から現在も変わらない形状でレッグカバーが美しい

ショックアブソーバーはホワイトパワー製で、これの長所は、ダンピング調整が簡単に素手で行なえるし、スプリングが数種類チョイスできる
現行モデルのフレームである

この美しいフォルムは、もうレッグカバーと呼ばずにフェアリングと呼んでしまおう

日本で入手出来るのなら、管理人も欲しいくらいのスタイルである

何事も形から入る日本人には是非とも欲しい装備だ
 

 
チェアスキーワールド A

ピボット式チェアスキー(名称は、管理人が勝手に付けました)
台形リンク式と違い、上下動の時に前後の移動がないので板に対する加重のダイレクト感が得やすいように見える

スチール製でやたらに重いのが欠点だ

リフト乗車のポジションが、かなり低い
上のモデルと基本構造は同じようだが、フレームが美しい

リフト乗降がしやすければ、一度乗ってみたい

これにレッグカバーがついたらば、究極のフォルムになるのではないだろうか
 

 
チェアスキーワールド B

平行リンク式チェアスキー
長い間、チェアスキー界の主流だった構造である。
現在でも上下平行の動きを好む選手は多く、下のモデルの新型もある
リフト乗車は一番やりやすく、乗車ポジションも平行で安心感が得やすい。
平行リンク式は、挙動変化による動きが足もシートも平行なため、ナチュラルさを好む選手に好評である

欠点は、リフト乗車ポジションでシートが後方に移動し、そのストレスが板にそのまま掛かるため、板を曲げてしまうことがある
このモデルでチタンフレームのタイプは、重量が10kgを切っていた

金具が専用タイプで、それを嫌ってこの写真のように一般用金具に合うよう、使用者が変更した物も見かける
 

 
チェアスキーワールド C

切断者用チェアスキー
下肢切断によりステップと前部フレームが不要なため、一見しただけでは簡単な構造に見えるが、基本構造は他とあまり変わっていない。
自作かワンオフのように見えてしまうのは、管理人だけだろうか?
機能美とはこのモデルに使う言葉のようである

平行に湾曲したフレームを見ていると、普段はこの選手が2本のフレームで歩行しているような気がしてくる
このフレームワークはとても理解に苦しむ

ギャップでの衝撃吸収やターン中に後ろ加重になるので、スキー板のコントロールが難しそうだ
選手ではない関係者のようだ

注意深く見ると、前方のリンクと上部のフレームに太いパイプを使用し、補助的に細いフレームで台形リンクを構成している

リフトの乗降も、支障がないような構造のようである